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2020.02.21 Fri. FALCON'S BLOG

能動的エポックメイキング

どうもファルコンこと森岡です。
昨日お店を長く続けることに関して長々と記しました。
今こうして自分たちやお店があるのも人のおかげだなぁと思うことがつくづく多くなりました。

そうなる努力をしてきたから、あるいはそういう人たちだからじゃない?というありがたいことを言っていただいたりもするのですが、私は少し違うことを考えてしまいます。

このあいだ鎌倉からゲストを迎えておこなったイベントで聞けたことが、ここにきてしみじみと染み渡ってきています。
それはブルワリーの話ではなく、ワイナリーの話をしていた際に飛び交ったやりとりの中にありました。

たくさんの仕込みが可能なビールと違って、年に1回の仕込みしかないワイン造りは相当な気合が入るのでは?という疑問に対して、「ワインを造ることは土地を選んでブドウを植えて育てることまでなんだよ」というハッとさせる一種の答えが飛び出しました。
もっと言うとその土地を選ぶことまでしか自分たちの意思が介在する余地がないと。
天の恵み、大地の恵みによるところが大きくて、自分たちの気合は時に空回りしてしまうみたいです。

私たちが5年前に電車通り沿いのこの場所にお店を構えることになったとき、明白な理由があってこの場所を選びました。
それは当時の私には及びもつかなかった発想のもと構想が練られていたわけですが。
私を誘ってくれたオーナーの青木は、倉庫機能を持った広さであること・雪の多い地域において優先的に除雪が行われるであろう市電通りの路面・それにより契約できる格安運送会社の存在・市内の飲食店さんに配達ができるようにある程度市内全域を狙える場所、という部分に基準を置きこの場所を選びました。

周りになにがあるのか、という部分はあまり気にしませんでした。
しいていうなら病院が多いので災害時には電力の復興がいち早く見込めること。冷蔵庫を保有しているためにそれは重要でした。つくづくこのお店はビールファーストにできていて、まず冷蔵室が窓を遮り店内に日の光が入りません。更に蛍光灯ではなくLEDなのでビールの劣化からできるだけ遠ざけるつくりをしているんです。

そういった意味からビールの倉庫「ビアセラー」という名前がつくことになりました。

私たちがいわゆるエポックメイキングをすることができたんだとしたら、今いろいろとイベントなど取り組んでいることよりも、口先だけでなくクラフトビールの本当の意味での普及を目指してこの場所にビアセラーサッポロという場所を生みだしたことだと思っています。

このお店による能動的エポックメイキングはそれにつきると思ってます。だからそのワインを造ることの発想・考え方を聞いたときじんわりと馴染んでいく言葉に感じたんです。

そうなると今の我々を動かしているものは何か?今できていることの感謝はどこに向いているのか?
ほかならぬお客さん、ひいてはこの札幌にいる人たち、ご近所さん、観光で来てくれる人たちによって我々は突き動かされているのではないかと。それらすべての人たちに感謝をしています。

正直なところ若い時はそんなこと微塵も思ってませんでした。口先だけで感謝を伝えていましたし、うわべだけだったように思います。

例えば事あるごとに集大成として挙げる札幌とポートランドの姉妹都市提携60周年記念ビール企画や、大丸百貨店にできた2号店の存在、誘っていただける数々のイベントなど、それらは私たちの独力では決してなく、受動的エポックメイキングだと思っています。エポックメイキングとまでいうと大げさですかね。

でも決して流されて今を生きているわけではありませんから。そこは安心してくださいね。私も常に最高値を更新しながら、好奇心の向くままに、成長していくための努力は怠らないよう頑張りますし頑張っています。

言うことが毎回変わる人って信用できないかもしれませんが、好きなビールなんですか?って聞かれて毎回新しいものに更新されている人って例外だと思ってます。よくよく考えたら意外と信用できますよね。知らないものを常に試している中で最上のものを見出しているはずですから。その上で揺るぎない№1があるもよし。更新している人が最上ということでは決してないです。

ショーペンハウアーの言葉でこんなものがあります。
「誰もが自分自身の視野の限界を世界の限界だと思い込んでいる」

私はこの言葉の通りでした。でもそれに気付いても未だにそうでもあります。ただ少し、こうしてこのビアセラーサッポロという場所にいることでその世界の限界は拡がり続けているように感じてます。

マジ感謝

(どうでしょう最後の言葉で全部台無しになってますでしょうか。ショーペンハウアーを出した後にマジ感謝って言葉のインパクトはすごいですよね。言葉ってすごい。ではまた)
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