どうもファルコンこと森岡です。
幽遊白書のブルーレイ発売記念に新作エピソード2本が収録されているみたいです。
漫画の最終巻にある「のるかそるか」というエピソードで、地球の命運を主人公が託されてしまう壮大な話だったような。
「伸るか反るか」と書くんですよね。言葉の意味を考えてみるとわかりますが響きだけだと乗るをイメージしてしまう人も多いように思います。
今はあらゆるものが細分化されて、自分に合ったものやことを見つけ出すには骨が折れる時世だと思います。仕事にしたって音楽にしたってお酒にしたって。
クラフトビールに限らずどんなお酒を提供している場所でも、必ず一見さんという存在に出会うはずです。その中でも本当に一握りの「そのお酒自体初めて口にするお客さん」がいるわけですね。自ずと若い人に多いはずですが、もちろん多ジャンルを多飲してきてこのお酒は初めてだというベテランもいるわけです。
そういった方々へのアプローチは我々にとってまさにその人が今後それをハマるきっかけになるかならないかを左右する歩み。のるかそるか、ですよね。
これは本当にシビアな話で自分たちの店はもとよりこの業界自体を背負い込む話になってきます。
時にはそのお客さんとビールのそりが合わないことだってあります。注ぎ方によるところか、温度によるところか、その人自身の飲み方のクセか、はたまた体調か。この場合状態が良くないという事態を提供側は避けなければいけません。そのための管理・勉強はできているか?
飲み物も生きてます。ビールはわかりやすく生きていることを実感できる飲み物です。
生き物ですから機嫌の悪い時だってありますしね。それを察知して一言添えてあげることって我々に必要な配慮です。(ワイン屋さんからのうけうり笑)
そうやってどんどん伸る方へと導いていく気概が改めて必要なんだとここ最近感じてます。
造り手が増え、提供先が増え、でも飲み手は増えなかったら起こる未来は容易に想像できます。お酒離れという事態はいってみればその伸るか反るかの反る方に流してしまっている状況に他なりませんから。
でも構えてたってそういった人たちは来てくれません。呼び込まないと。あるいは飛び出して探すことも必要です。そういったきっかけをつくってくれるのはいつもビール自体だったりするわけです。こんなビールがあるならここにあったらおもしろいな…とか。ここのこのフードと合わせれば面白いな…とか。
次に来る新しいビールはきっと新しい層や新しい場での提供が生まれそうな予感がしてます。(ファミコンバーとかね)
でものるかそるかの結果の後で、どうしていくかという模索も必要なわけで。いつだってのるかそるかの繰り返し。
毎年のことですがこの時期からは非常に厳しいお店の状況が続きます。そんな中で毎年同じことをして同じ芳しくない結果を出し続けてしまうことは得策ではありませんね。やはり良い方に良い方に向かって何かことを起こさなくてはなりません。
そんな中で上記のような一見さんを大事にする気持ちを常に持って挑戦し続けることを心掛けたいものです。
忘れがちですから。
めちゃめちゃ苦しい壁だってふいになぜかぶち壊す勇気とパワー湧いてくるのはいつもビールとお客さんの存在があるから。
ありがとうございます。