どうもファルコンこと森岡です。
このお店がオープンしてもう3年半ほど経ちました。
初めのころから来てくれているお客さんはそんなに多くありません。
そりゃどこも同じことかと思います。
おそらく仕事の帰り道で、そしてクラフトビールマニアとかでなく、たまたまフラっと立ち寄ってくださったのがはじまりだと思ってます。というのもうちの店はカウンターで接客しながら飲んでもらうスタイルではないので、各々が注文後は席について好きなことをします。言ってみればスタバのビール版なわけです。
そのようなうちのシステム上、そして私の業務上ずーっと世間話をするということもなかったので、どうして来てくれるようになったとか、何をしているだとか、身の上話もほぼないまま3年近く店員とお客さんの関係を続けてきました。
ちょっとした憧れでもあります。口数の少ない渋い喫茶店のマスター、そして深い関係ではないけれど確実に一番お店に来てくれているお客さん、といった構図。
それが一番落ち着く距離感だったり、また通いやすい距離感だったりもするかもしれません。
平日はお一人で、週末は奥さんと、時にはお酒が飲めるようになった息子さんも連れてきてくださったり。
そしてなにより毎度飲んで買って帰ってくれていたところも、自分たちはこれをやり続けていいんだという、ビアセラーにしか出来ない楽しませ方と利用方法の再認識、それにモチベーション維持をさせてくれ、自信に繋がっていきました。感謝してもしきれないです。
ビアセラーは最初と今では目まぐるしく変わってきました。定休日もかなりかわりましたし。いろいろな新しい試みも笑顔で楽しんでくれました。自分が未熟ゆえに満足な状態じゃなかったりした営業もあったかもしれません。それでもずっと来てくれていた方が転勤で札幌を離れます。
実は最近朝の情報番組イチオシモーニングのいちコーナーで私を取り上げていただいたんですが、(家飲みビール講座の講師のような感じ)その常連さんにも是非見てくださいねと店頭でお伝えしました。
それはいつも通っていただき私という人間を(深くはないまでも)見続けていただいたひとつの恩返しのつもりでもありました。
これからもあなたのようなお客さんとたくさん出会える場所にしていこうと思います。
なのでこれからは極力昔のように本店や大丸に限らず店頭になるべく立つ時間をつくり、そしていろんな場所にクラフトビールがある環境つくりも並行して行っていけたらと思います。
初心にかえって。