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2020/02/21/Fri
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ファルコンの静岡ビール旅行記② 浜松オクタゴンブルーイングと掛川ファームブルーイング編~

まいど!ファルコンこと森岡です。まいどやで!

とーっても遅くなりましたが静岡旅行記浜松掛川編です。
もちろんオクタゴンブルーイングさん掛川ファームブルーイングさんの話にはなってくるのですが、正直なところマジ感謝な個人がおりまして。この旅で掛川ファームの高宮さんという存在が私にとってとても大事な人になりました。
実際にこの旅のあとも東京でお会いしてまた飲んだりもしたくらいです。

静岡という土地にたどり着いて、その土地の人びとの素晴らしさ、ホスピタリティに感激しっぱなしでしたが、ひと際それを感じたのが高宮さんでした。

私はまず広い広い静岡を舐めていたことを存分に反省しなければならないことになる第一の移動をすることとなります。
沼津クラフトさんから高宮さんの待つ浜松のオクタゴンブルーイングさんへ向かうことに。

ウサインボルトの親戚にあたる新幹線での移動にも関わらず、仮眠ができてしまうほどの時間をかけてようやく浜松に到着です。

そして私は雨が降るなか高宮さんを待たせてしまったうえにオクタゴンブルーイングさんではない近くの違うお店に入ってしまうのです。
ただそこはやっぱりお店の人に失礼にあたりますのでお食事はできませんでしたが、それぞれ一杯ずつ注文をしてサクッと飲み干していいお客さんの振りをして店をあとにしました。

ショーペンハウアーの言葉でこんなものがあります。
「我々は他の人たちと同じようになろうとして、自分自身の4分の3を喪失してしまう。」

私はこのお店のいいお客さんになろうとして自分自身の財産の4分の3を喪失してしまったのです。(使い方間違ってます)

そして高宮さんに迷惑をかけてようやく一緒にたどり着いたオクタゴンブルーイングさん
そこでは事前に伺っていた熊本のウィッチクラフトさんとコラボ醸造の最中でした。
実はオクタゴンブルーイングさんもウィッチクラフトさんもお取引先でしたので、お忙しい中ではあったと思いますがご挨拶とお土産をお渡しすることができました。そうしましたらなんとウィッチクラフトさんからも熊本の銘菓をいただきまして、こんなんなんぼあってもいいからね的な、なんともありがたい嬉しい贈り物に感謝しつつ、醸造中のビールについて伺いました。

オクタゴンブルーイングさんではお茶を使ったビールなど静岡らしいラインナップを、非常におしゃれな店内で楽しむことができました。高宮さんとビールの話、業界の話、個人的な話、いろいろとさせていただき、そこから次はお近くの掛川にいざ参らんという流れに。

オクタゴンブルーイングさんの滞在はわずかでしたが、その後も弊社で輸入のビールをお取り扱いいただけたり、ウィッチクラフトさんに関しましても熊本のビアバー全体に掛け合っていただき弊社のビールを多数ご購入いただきました。自社ものと並べる形でお取り扱いいただけること、これだけ選択肢も多くなっている中で、選んでもらうのは僅かですが伺うことができたから、お会いすることができたからだとも感じています。

さてついに高宮さんの所属する掛川ファームブルーイングに伺うことに。その道中、駅内にあるお土産屋さんで餃子を買おうと企みました。浜松餃子です。それを横目に高宮さんは名物らしい甘いものをたくさん買ってました。餃子をビアセラーサッポロに発送手配した後、高宮さんからそのお菓子をプレゼントされたのです。高宮さんが個人的に好きなお菓子らしく。
ウィッチクラフトさんもそうでしたが、そういったビール以外の食べ物飲み物をもらうことでその方々の文化もそうですし、好きなものを知ることができますよね。これって私みたいなポジションで営業などもさせてもらっている者からすると、嬉しいお土産以上の贈り物になるんです。ヒントも転がっていたり。日々是なんちゃらなりです。

そうして辿り着いた掛川ファームブルーイングさんのお店バケツヒアさん。ここでは弊社が輸入しているビールだけでなく、オリンピアプロビジョンズのソーセージまで定番ものとして扱ってもらってるなり。
実は掛川という地は札幌がオレゴンのポートランドと姉妹都市であるように、オレゴンのユージーンという地域と姉妹都市を提携しているんです。ブルワリーでいくとニンカシとかが有名です。オレゴン大学もありますので留学していた日本人の方も多数ご存知お馴染みの地域だと思います。

ビアセラーサッポロがオレゴンのビールを扱うことのとっかかりとして姉妹都市であることを挙げることがありますが、掛川でオレゴンのビールが繋がることも同様のことが持ち出せるわけです。

掛川ファームブルーイングさんはベルジャンスタイルを多く造ります。それはブルワーさんの修行先がベルジャンスタイルに準拠していたからでもあり、高宮さんも何を隠そう長い間新宿のベルギービールのお店にいらっしゃった方ですので、その精通具合はものすごいわけです。

そして極めつけはオーナーさんがアパレルの業界に精通していること。この部分、私は非常に重要視していて、グッズがどうだとかじゃなく、単純に見せ方のうまさやブランディングが初めからすごいあるわけなんですね。

例えばですが、そういう業界からこのビール業界に新規参入してきたところがあったとして、もちろん味や品質の部分ではまだ手探りの状況で美味いわけではないかもしれません。でもパッケージのセンスやブランディングは初めから心配がなく、クラフトビールを飲んだことがない人が手にとる要因のひとつとしてやはりエチケット買いがあると思うのですが、それは意外と磨き用のない方面に思うんです。
ただブルワリーを立ち上げた以上は向上していくのがある種当たり前ですし、そうあらなきゃいけないと思いますので後々味の評価をあげていくことになる気がします。だって見せ方にこだわる人達は自分たちの造るものが美味しくないとなるとそんなことは許せないはずですから。中身のない空っぽなものを売りつけるのはブランディングとかではなくてただの詐欺だと思ってます。自分たちのやりたいことをしていて、それがそんな風に見えちゃうことは堪えられないでしょう。

と、ちょっと脱線しちゃいましたが、掛川ファームブルーイングさんは各人がそれぞれのスキルをいかんなく発揮している最高の例の一つだと思いました。

それぞれ得意分野があると思いますが、何にどれだけ時間を使ったか、というところでの長所の伸ばし方を「ビールを造ること」だけに充てている人しかいないのは危うくもあると思います。それは素晴らしく職人的でかっこいい側面ももちろんあるので否定ではありません。
どっかの漫画家さんかアニメーターさんだったかが、研究とか座学として得たものをリアルに応用することは意外と難しい的なことを言っていたように思います。もはや何も言ってないに等しい引用ですみませんが。
要するに実学的な取得に勝るものはないという感覚ですね。
自分はビールだけじゃなくて他のお酒、そして他のジャンルにも精通している人がやっていることやものが好きなんだと思います。かっこよく感じるのはそういう方向性のものなんだと。

掛川ファームブルーイングさんのチームワークを見ていてそのそれぞれのバランスの良さに、+秀でたところの掛け合わせの絶妙さに「こりゃやられた!」となったことを今でも覚えています。

そして高宮さんの存在は、ビアセラーサッポロでいうところの私のポジションに近いわけでして、果たして自分にこのホスピタリティはあるのだろうか?と少し焦った記憶もありますね。

札幌のクラフトビールシーンも賑わいを見せていますが、圧倒的に醸造所の数が少ないと思いませんか?ビアバーはあれど醸造所が少ない。
この札幌という土地に、中心部にそれができたとして、それが掛川ファームブルーイングみたくいろんなことに目を向けてきた・向けている人たちが関わったとしたら、きっとすごいセンセーショナルなブルワリーになると思います。

私はそれを静岡で見てきました。そして高宮さんという方と会って、それは自分たちでも踏み込んでいかなきゃいけない領域だと感じたのでした。

ではその次の日の沼津再訪リパブリューさん編は別の機会に。また。

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