どうもファルコンこと森岡です。
どこの業界も競争が存在していると思います。
どうしたら稼げるか?という競争ではなく、どうすれば人びとの心に届いて根差すのか、これを第一義に考えた競争であるべきだなと感じます。
「情けは人の為ならず」という言葉の意味が、結果的に人にしてあげるという善意が自分に良い形で還ってくることを指すように、念頭に置くべき競争原理の意味合いがそのようであれば結果的に金銭的に豊かになることにも繋がるかもしれません。
巷でじわじわと認知が広がっているクラフトビールというものにも、あらゆる競争が渦巻いています。
(対立しなくて良いはずの)大手ビールとクラフトビールという競争。国内ビールと海外ビールの競争。海外ビール輸入者間の競争。
どれも根幹では切磋琢磨できる競争に思います。
そのための本分を忘れずに競争に挑むことの重要さを、なんとなく今日思っていました。
スガイディノスのC3カフェ(映画の売店でもあります)はオープン以来、これまでずっとクラフトビールの樽生と缶や小瓶の提供を続けています。最近はコーチャンフォー新川店、ミュンヘン大橋店、美しが丘店、そして遂に旭川店でもクラフトビールの取り扱いが始まりました。
着実にビールの多様性が拡がっているように思います。
造り手の増加、提供店の増加、それだけではこの競争は成り立ちません。飲む人々がいてこそ。
人びとの心に根付いてこそ。
自分はあまりその辺を意識してきてなかったのかもしれないな、とこの前反省をしていました。自分が何をして誰に届けたいのか、見失っていないか省みてました。
でもこうやっていろんなところでクラフトビールの存在がぽつらぽつらと見受けられるようになっている今を考えると、間違った考え方でこの仕事や役割をやっていなかったのかもしれないな、と思えました。そんな一日でもあった。
能動としての「根差す」は日々のたゆまぬ努力がなくては見えてきません。受動としての「根付く」はその心が人びとに届かないと起こりません。
でもその考え方って先代の人たちのつくり上げた土台があってこそ。開拓されたこの地があってこそ。もっと上に登っていけるように頑張ろう。
画像はダブルミーニング。札幌という地を開拓した醸造所と、札幌という地でクラフトビールを根付かせてきたサンタさんに敬意を込めて。