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2020/04/11/Sat
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美深という地

加工が施されているのではと思うほどの青藍。美深白樺ブルワリーのロゴにこの青藍があしらわれているのは、夜が迫りくる僅かな間で空一面に塗られるこの色を目の当たりにしたためだ。

実は美深白樺ブルワリーとビアセラーサッポロの縁は結構古く、それはおそらく4年ほど前ビアセラーサッポロに現オーナーの柳生さんがいらっしゃったことから端を発します。

歳で言えば決して若くなくあらゆることを経験してきたであろう柳生さんが、当店でアメリカンIPAを飲んだときの衝撃は凄まじかったんだと思います。
その余波を地元である美深でもそのまま広めたいという意思が生まれたのでしょう。そこでいずれ美深に醸造所を造るという夢をお持ちになりました。

そういった考えをお持ちになってからの動きはとても早く、まずは美深観光協会にいらっしゃる敏腕もすぎるほどの人物小栗さんと一緒に美深クラフトビアフェスを企画されました。
美深白樺ブルワリーができることを前提に、地元の人たちがクラフトビールに馴染んでくれるようにと考えられ初年度開催にいたったのです。
その際は我々の輸入するアメリカのクラフトビールを中心に並べていただきました。小栗さんのツテで現在は札幌駅北口から少しのところに店を構えるエストエストエストさんなどもこの時に出店されたくらい大々的な告知もあって開かれ楽しまれました。

そこからいろんなことがありました。私はそもそも現状態で醸造所を立ち上げて運営されることに対して反対していました。夢ではあってもただのビジネスに終始してしまうのでは?またそれで失敗した場合どうなってしまうのか。正直に申し上げると比較的ネガティブなスタート観を持ってました。これは本人たちにも申し上げていましたし、今でも笑い話として話題にあがります。あのときの森岡さんったら……みたいなね。


代表でありブルワーも務める高橋さん。今は醸造を学びながら営業活動も運営も同時にしています。

結果として美深白樺ブルワリーは醸造開始にこぎつけるのですが、前述した通りいろいろとありました。当初の予定通りにはいかない、というレベルを超えた問題もあったりと。
ここの醸造設備は実は弊社を通してこの地に届いたものでしたので、我々としてはその問題解決にあたりたいという思いから一人の醸造家に相談をします。

はい。お馴染みさすらいの醸造家hobo Brewing川村洋平です。

彼の手助けがあって美深白樺ブルワリーは醸造開始を迎えます。更に初回の仕込みはアメリカポートランドからCulmination Brewingのオーナーでありブルワーのトーマスが来てくれ、美深白樺ブルワリー×Hobo Brewing×Culmination Brewingのコラボ醸造となったのです。

造られたビールは「ワイルドシープチェイス」。羊をめぐる冒険です。村上春樹の『羊をめぐる冒険』の舞台は美深だったのではといわれています。それにちなんでつけられた名前です。

羊に所縁があるビール名は今でも造られ続けていますよ。

こちらのタップを取り付けたのも我々クラフトビール業界では知らない人はいないホシザキの牧寺さんによるものです。遠く東京から美深まで取り付けにいらしていたことを後から知り驚きました。北海道では確かクラフトビア食堂ボルタさん以来二度目じゃないでしょうか?

そんな中で行われた第3回目の美深クラフトビアフェスは美深白樺ブルワリーのオリジナルビールがようやく飲めるということでセンセーショナルな話題となりました。

更にはあのヨロッコビールさんもコラボをしに美深を訪れました。同時に鎌倉の名店祖餐sosanさんもいらっしゃったのです。
すごいことなんですよ。本当に。

そうして落ち着いてきた今、私がここのビールを飲んで感じることは我々の邪推した無駄な柵を飛び越えて 🐑Ξ この醸造所が出来てくれてよかったということ。
名誉のために言っておくとその邪推は決して間違ってませんでしたし、自惚れですが我々も引き込まれていくことで今の形になったとも思ってます。

そうなってしまったのも運命と思わせる味わいなんです。美深という地にただある名物の醸造所で終わってくれはしなかった。代表する醸造所になる日も近いかもしれません。スタッフそれぞれの個性や経歴で注目されるわけでなく、単純に味のみで。

それはこの夏以降の体制によって命運がかわってくるとは思いますが、今はより大きな柵を飛び越える準備をしているようです。

店頭には愛想のよい好青年の清水くんがいます。このレストランを仕切る彼もとても勉強家ですから、醸造所の底支えに重要な人物。

札幌から美深に移住した門田くんも前歴の経験をいかしてコーヒー焙煎をして店頭でも販売しておりました。私も何個か買いましたが、彼はオニヤンマコーヒーさんにいたこともありますが、味覚センスがあるんだと思います。あと若さと尖りもありますね。

そして名寄のモルトリップに初めて訪れたときお目にかかった歩美ちゃんも美深白樺ブルワリーを手伝っている紅一点で、雰囲気が一気に和らいだ印象を持ちました。暖炉の薪を入れる姿が様になってましたね。

美深白樺ブルワリーこれからも楽しみです。

https://vanlife-hokkaido.com/yuichiro/diary/1210/bifuka-craftbeer/)←この美深白樺ブルワリーの詳細を簡潔にまとめた記事をあげているのは、うちの大丸でも働いていて今はバンライフをしながらクリエイティブなことをしている祐一郎。是非美深白樺ブルワリーにお越しの際はこちらをご参考ください。祐一郎はしばらくバンライフと同時に美深白樺ブルワリーの醸造手伝いもしていました。洋平と同じく初期の美深白樺ブルワリーを間違いなく支えた忘れてはいけない功労者の一人です。

そして上に出てきた「モルトリップ」というビアバーはブルワーの風間くんが名寄でやっている素敵なお店ですよ。美深から移動して名寄を宿にしたら夜中まで楽しめます。

勝手に送り込んだビールでみんなで乾杯したときの写真🍻
風間くんいつもありがとう!

これらの写真を撮影しに美深までかけつけてくれた舞奈ちゃんにも感謝の意を。ビアセラーサッポロのビールもたくさん飲んでくれていて、ビール写真も多く撮影している子。なにを隠そうファルコンの幼馴染カメラマンのお弟子さんですから要チェック⇒(https://instagram.com/maiiiiina_photo?igshid=1t5bhoxymwu9o



羊が一匹…羊が二匹…羊が……

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