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2020/04/11/Sat
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FALCON’S BLOG

美深という地

加工が施されているのではと思うほどの青藍。美深白樺ブルワリーのロゴにこの青藍があしらわれているのは、夜が迫りくる僅かな間で空一面に塗られるこの色を目の当たりにしたためだ。

実は美深白樺ブルワリーとビアセラーサッポロの縁は結構古く、それはおそらく4年ほど前ビアセラーサッポロに現オーナーの柳生さんがいらっしゃったことから端を発します。

歳で言えば決して若くなくあらゆることを経験してきたであろう柳生さんが、当店でアメリカンIPAを飲んだときの衝撃は凄まじかったんだと思います。
その余波を地元である美深でもそのまま広めたいという意思が生まれたのでしょう。そこでいずれ美深に醸造所を造るという夢をお持ちになりました。

そういった考えをお持ちになってからの動きはとても早く、まずは美深観光協会にいらっしゃる敏腕もすぎるほどの人物小栗さんと一緒に美深クラフトビアフェスを企画されました。
美深白樺ブルワリーができることを前提に、地元の人たちがクラフトビールに馴染んでくれるようにと考えられ初年度開催にいたったのです。
その際は我々の輸入するアメリカのクラフトビールを中心に並べていただきました。小栗さんのツテで現在は札幌駅北口から少しのところに店を構えるエストエストエストさんなどもこの時に出店されたくらい大々的な告知もあって開かれ楽しまれました。

そこからいろんなことがありました。私はそもそも現状態で醸造所を立ち上げて運営されることに対して反対していました。夢ではあってもただのビジネスに終始してしまうのでは?またそれで失敗した場合どうなってしまうのか。正直に申し上げると比較的ネガティブなスタート観を持ってました。これは本人たちにも申し上げていましたし、今でも笑い話として話題にあがります。あのときの森岡さんったら……みたいなね。


代表でありブルワーも務める高橋さん。今は醸造を学びながら営業活動も運営も同時にしています。

結果として美深白樺ブルワリーは醸造開始にこぎつけるのですが、前述した通りいろいろとありました。当初の予定通りにはいかない、というレベルを超えた問題もあったりと。
ここの醸造設備は実は弊社を通してこの地に届いたものでしたので、我々としてはその問題解決にあたりたいという思いから一人の醸造家に相談をします。

はい。お馴染みさすらいの醸造家hobo Brewing川村洋平です。

彼の手助けがあって美深白樺ブルワリーは醸造開始を迎えます。更に初回の仕込みはアメリカポートランドからCulmination Brewingのオーナーでありブルワーのトーマスが来てくれ、美深白樺ブルワリー×Hobo Brewing×Culmination Brewingのコラボ醸造となったのです。

造られたビールは「ワイルドシープチェイス」。羊をめぐる冒険です。村上春樹の『羊をめぐる冒険』の舞台は美深だったのではといわれています。それにちなんでつけられた名前です。

羊に所縁があるビール名は今でも造られ続けていますよ。

こちらのタップを取り付けたのも我々クラフトビール業界では知らない人はいないホシザキの牧寺さんによるものです。遠く東京から美深まで取り付けにいらしていたことを後から知り驚きました。北海道では確かクラフトビア食堂ボルタさん以来二度目じゃないでしょうか?

そんな中で行われた第3回目の美深クラフトビアフェスは美深白樺ブルワリーのオリジナルビールがようやく飲めるということでセンセーショナルな話題となりました。

更にはあのヨロッコビールさんもコラボをしに美深を訪れました。同時に鎌倉の名店祖餐sosanさんもいらっしゃったのです。
すごいことなんですよ。本当に。

そうして落ち着いてきた今、私がここのビールを飲んで感じることは我々の邪推した無駄な柵を飛び越えて 🐑Ξ この醸造所が出来てくれてよかったということ。
名誉のために言っておくとその邪推は決して間違ってませんでしたし、自惚れですが我々も引き込まれていくことで今の形になったとも思ってます。

そうなってしまったのも運命と思わせる味わいなんです。美深という地にただある名物の醸造所で終わってくれはしなかった。代表する醸造所になる日も近いかもしれません。スタッフそれぞれの個性や経歴で注目されるわけでなく、単純に味のみで。

それはこの夏以降の体制によって命運がかわってくるとは思いますが、今はより大きな柵を飛び越える準備をしているようです。

店頭には愛想のよい好青年の清水くんがいます。このレストランを仕切る彼もとても勉強家ですから、醸造所の底支えに重要な人物。

札幌から美深に移住した門田くんも前歴の経験をいかしてコーヒー焙煎をして店頭でも販売しておりました。私も何個か買いましたが、彼はオニヤンマコーヒーさんにいたこともありますが、味覚センスがあるんだと思います。あと若さと尖りもありますね。

そして名寄のモルトリップに初めて訪れたときお目にかかった歩美ちゃんも美深白樺ブルワリーを手伝っている紅一点で、雰囲気が一気に和らいだ印象を持ちました。暖炉の薪を入れる姿が様になってましたね。

美深白樺ブルワリーこれからも楽しみです。

https://vanlife-hokkaido.com/yuichiro/diary/1210/bifuka-craftbeer/)←この美深白樺ブルワリーの詳細を簡潔にまとめた記事をあげているのは、うちの大丸でも働いていて今はバンライフをしながらクリエイティブなことをしている祐一郎。是非美深白樺ブルワリーにお越しの際はこちらをご参考ください。祐一郎はしばらくバンライフと同時に美深白樺ブルワリーの醸造手伝いもしていました。洋平と同じく初期の美深白樺ブルワリーを間違いなく支えた忘れてはいけない功労者の一人です。

そして上に出てきた「モルトリップ」というビアバーはブルワーの風間くんが名寄でやっている素敵なお店ですよ。美深から移動して名寄を宿にしたら夜中まで楽しめます。

勝手に送り込んだビールでみんなで乾杯したときの写真🍻
風間くんいつもありがとう!

これらの写真を撮影しに美深までかけつけてくれた舞奈ちゃんにも感謝の意を。ビアセラーサッポロのビールもたくさん飲んでくれていて、ビール写真も多く撮影している子。なにを隠そうファルコンの幼馴染カメラマンのお弟子さんですから要チェック⇒(https://instagram.com/maiiiiina_photo?igshid=1t5bhoxymwu9o



羊が一匹…羊が二匹…羊が……

2020/03/18/Wed
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忽布古丹醸造 HOP KOTAN BREWING から定番ビール3種入荷

どうもファルコンこと森岡です。
上富良野の地からついに待望の定番ボトル商品が届きました。

あの驚異的なクラウドファンディング、そして醸造所自体の立ち上げからもうだいぶ時が経ちましたね。

オーナー兼ヘッドブルワー堤野さんの熱い想いの結晶です。

堤野さんと面識がない方のために私がどのような人かを説明いたしましょう。

現在江別に構えているノースアイランドビールを多賀谷さんと共に立ち上げた正真正銘北海道のクラフトビール界におけるパイオニアです。
私がまだ大学生の飲み手だったころ、第一回目のサッポロクラフトビアフォレストボランティアをやらせていただいたわけなんですけども、その当時から圧倒的な存在感と真摯にビールに向き合っている熱量がビシビシ伝わってきて話すだけで緊張したことを今でも覚えております。(最近ではそのとき怖かったですよと本人をいじったり笑)

ビールの部分だけでなく人間的にも信頼されている方で、以前ノースアイランドビールのビアバーがあったM’sイーストの人たちからは移転を惜しまれるくらいでしたね。同じビルの方々に頼れる兄貴としての顔も見せつけてくれました。

頼れる兄貴的な部分は自分にとってもそうですが、Hobo Brewingの川村くんにとってもそうで、お互い節目節目で色んな言葉をもらったりしています。

さてさて今回のボトルデザインへの力の入れようは凄まじいですね。こだわりを随所に感じます。

弊社では本店大丸店ともにこちらの定番ボトルを常設してまいります。今一度定番商品となったこの3つを並べて飲んでみてください。一度飲んだだけで終わらせず、その進化していく様や洗練されていく様も一緒に楽しんでほしいですね。なぜこの3種が定番になったかは長く愛飲してもらわないとわからないかもしれません。

ジャズ喫茶にいたころ、当時のマスターがつぶやいた言葉がよぎります。
「名盤かどうかというのは長年かけて飽きられないことも重要な決め手。一度聞きの良いものが名盤扱いされるのは少し違う。だからリリース当初から名盤や傑作という表現は避けた方がいいんだ。」的な言葉です。

このホップコタンの3種の定番も長年かけて皆様には飲んでいただきたい。これだけアイテムが増えてきて、チャンネルも多いご時世。いろんなものに手が伸びてしまいますし、新しい刺激を求めてしまうと思います。
ですが定番が定番たるゆえんを飲んでよく認識していただけたなら、きっと立ち戻ったり常に備えておくことが大事なことになると思いますので、我々はこのビールたちを常にショーケースに用意しておこうと思います。

2020/03/13/Fri
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新規取り扱いブルワリーのご紹介 – ZOIGLHAUS ゾイグルハウス –

どうもファルコンこと森岡です。
久々の新規取り扱いブルワリーご紹介。

その名もゾイグルハウスブルーイング!

どんなビールが届くかも重要なことかと思いますが、まずはこの醸造所と取引開始にいたった経緯を述べていきたいと思います。

私ファルコンがゾイグルハウスを知ったのはオ州酒ブログの記事が最初でした。(リンクはこちらhttps://www.oshuushu.com/single-post/2017/02/12/街づくり%EF%BC%86自家醸造を応援するポートランドのブルワリー

簡単にブルワリーの概要を説明しますと……

「Zoigl」というブルーイングシステムは中世にヨーロッパの里で始まりました。その里は今ドイツと呼ばれています。
Zoiglの文化は公共のブルーハウスで市民がビールを造って、それをもって家で隣人と食べ飲みすることです。
バイエルン州の五つの小さな里でZoiglの文化は未だ楽しめます。
そしてそれに今はポートランドでも……。
Zoiglの文化をポートランド流に解釈したZoiglhausで楽しむことができます。

ほうほうゾイグルハウスってそういう意味ね!ってなってくれたところで進みます。

日本にいる時点でゾイグルハウスを知った私はポートランドに次行ったら飲んでみよう!と考えてました。

ゾイグルハウスにたどり着く以前にあらゆるところで彼らのビールを目にしました。スーパーでボトルを買ってお土産にもしました。
中でも一番インパクトがあったのがゾイグルハウスのゴーゼでした。酸味はほどほどに、ややバニラ感もあり、夏だったので最高の飲み口に感動したことを覚えております。

結果的に旅の中ではそのゴーゼが№1でした。

それ以来ポートランドではどんどんジャーマンリスペクトが大きくなり、どこのブルワリーも裏オススメはピルスナーなどになっていって、ひとつのブルワリーでピルスナーでテイスターセットが組めるようなところもあったり。
今はさらにそれが進化してイタリアンピルスナーなども流行ってますね。これもジャーマンピルスナーやボヘミアンピルスナーありきなのですが、要するにドイツなどではホップをあとから投入して香り付けするなどの工程はあまりとりません。その分イタリアなんかではガンガン使うようなのでヨーロッパ産のホップをそのように使った香り高いタイプのピルスナーをイタリアンピルスナーと呼んでいます。
うちの取引先はオレゴン州のみですから、言ってしまえばハイブリットなオレゴニアンイタリアンピルスナーってな具合です。本店でも大丸店でもカルミネーションのイタリアンピルスナーが少し前まで繋がってましたね
ちなみにうちの定番になって久しいレッツプレイ!は柑橘感が強いアメリカンホップを香り方面で爆発させたピルスナーです。

こんな具合にたくさんのピルスナーがポートランドの醸造所にあふれていったわけなんですが、やっぱり自分はその中でもゾイグルハウスのピルスナーやケルシュスタイルが好きでした。

ゾイグルハウスはジャーマンスタイルしか造らないわけじゃないです。ヘイジーも造りますし。
軸があるので他のスタイルをチャレンジすることがブレにならないんですね。ビール最大の武器トライ&エラーを有意義に繰り返すことでどんどん良いビールを生みだしていって、その中で自分たちが飲みたいものとお客さんが求めているものを共存させるという。

完全にポートランドのレンツという地域に根差したポートランドのブルワリーなわけです。
もしポートランドもののラガーを飲んでみて感動を覚えたことがあるなら、このゾイグルハウスのビールも召し上がっていただきたい。

そんな思いをもとにファルコンたっての希望で今回このブルワリーとお取引させていただくことになりました。
なんでここのを?となれば美味しいからというシンプルな答えですが、現地で飲んだあのゴーゼをいつか扱いたいからということに尽きます。残念ながら今回は叶いませんでしたが、また夏ごろにはあるいは。

こちらのビールは3月末にはお披露目ができるかと思います。その際はまたアナウンスさせていただきますね。ビール詳細もそのときに。

なんでかドイツのモチーフのものに目がないことにふとこれを打ち込んでいて気付きました。
映画なら「善き人のためのソナタ」、お洋服なら「フランクリーダー」、最近引っ越して揃えた調理器具もドイツものでしたね。
ビールもゾイグルハウス!とみんなに思ってもらうためにもこれからもちょこちょこプロモーションさせてもらいます!
ではまた!

2020/02/21/Fri
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ファルコンの静岡ビール旅行記② 浜松オクタゴンブルーイングと掛川ファームブルーイング編~

まいど!ファルコンこと森岡です。まいどやで!

とーっても遅くなりましたが静岡旅行記浜松掛川編です。
もちろんオクタゴンブルーイングさん掛川ファームブルーイングさんの話にはなってくるのですが、正直なところマジ感謝な個人がおりまして。この旅で掛川ファームの高宮さんという存在が私にとってとても大事な人になりました。
実際にこの旅のあとも東京でお会いしてまた飲んだりもしたくらいです。

静岡という土地にたどり着いて、その土地の人びとの素晴らしさ、ホスピタリティに感激しっぱなしでしたが、ひと際それを感じたのが高宮さんでした。

私はまず広い広い静岡を舐めていたことを存分に反省しなければならないことになる第一の移動をすることとなります。
沼津クラフトさんから高宮さんの待つ浜松のオクタゴンブルーイングさんへ向かうことに。

ウサインボルトの親戚にあたる新幹線での移動にも関わらず、仮眠ができてしまうほどの時間をかけてようやく浜松に到着です。

そして私は雨が降るなか高宮さんを待たせてしまったうえにオクタゴンブルーイングさんではない近くの違うお店に入ってしまうのです。
ただそこはやっぱりお店の人に失礼にあたりますのでお食事はできませんでしたが、それぞれ一杯ずつ注文をしてサクッと飲み干していいお客さんの振りをして店をあとにしました。

ショーペンハウアーの言葉でこんなものがあります。
「我々は他の人たちと同じようになろうとして、自分自身の4分の3を喪失してしまう。」

私はこのお店のいいお客さんになろうとして自分自身の財産の4分の3を喪失してしまったのです。(使い方間違ってます)

そして高宮さんに迷惑をかけてようやく一緒にたどり着いたオクタゴンブルーイングさん
そこでは事前に伺っていた熊本のウィッチクラフトさんとコラボ醸造の最中でした。
実はオクタゴンブルーイングさんもウィッチクラフトさんもお取引先でしたので、お忙しい中ではあったと思いますがご挨拶とお土産をお渡しすることができました。そうしましたらなんとウィッチクラフトさんからも熊本の銘菓をいただきまして、こんなんなんぼあってもいいからね的な、なんともありがたい嬉しい贈り物に感謝しつつ、醸造中のビールについて伺いました。

オクタゴンブルーイングさんではお茶を使ったビールなど静岡らしいラインナップを、非常におしゃれな店内で楽しむことができました。高宮さんとビールの話、業界の話、個人的な話、いろいろとさせていただき、そこから次はお近くの掛川にいざ参らんという流れに。

オクタゴンブルーイングさんの滞在はわずかでしたが、その後も弊社で輸入のビールをお取り扱いいただけたり、ウィッチクラフトさんに関しましても熊本のビアバー全体に掛け合っていただき弊社のビールを多数ご購入いただきました。自社ものと並べる形でお取り扱いいただけること、これだけ選択肢も多くなっている中で、選んでもらうのは僅かですが伺うことができたから、お会いすることができたからだとも感じています。

さてついに高宮さんの所属する掛川ファームブルーイングに伺うことに。その道中、駅内にあるお土産屋さんで餃子を買おうと企みました。浜松餃子です。それを横目に高宮さんは名物らしい甘いものをたくさん買ってました。餃子をビアセラーサッポロに発送手配した後、高宮さんからそのお菓子をプレゼントされたのです。高宮さんが個人的に好きなお菓子らしく。
ウィッチクラフトさんもそうでしたが、そういったビール以外の食べ物飲み物をもらうことでその方々の文化もそうですし、好きなものを知ることができますよね。これって私みたいなポジションで営業などもさせてもらっている者からすると、嬉しいお土産以上の贈り物になるんです。ヒントも転がっていたり。日々是なんちゃらなりです。

そうして辿り着いた掛川ファームブルーイングさんのお店バケツヒアさん。ここでは弊社が輸入しているビールだけでなく、オリンピアプロビジョンズのソーセージまで定番ものとして扱ってもらってるなり。
実は掛川という地は札幌がオレゴンのポートランドと姉妹都市であるように、オレゴンのユージーンという地域と姉妹都市を提携しているんです。ブルワリーでいくとニンカシとかが有名です。オレゴン大学もありますので留学していた日本人の方も多数ご存知お馴染みの地域だと思います。

ビアセラーサッポロがオレゴンのビールを扱うことのとっかかりとして姉妹都市であることを挙げることがありますが、掛川でオレゴンのビールが繋がることも同様のことが持ち出せるわけです。

掛川ファームブルーイングさんはベルジャンスタイルを多く造ります。それはブルワーさんの修行先がベルジャンスタイルに準拠していたからでもあり、高宮さんも何を隠そう長い間新宿のベルギービールのお店にいらっしゃった方ですので、その精通具合はものすごいわけです。

そして極めつけはオーナーさんがアパレルの業界に精通していること。この部分、私は非常に重要視していて、グッズがどうだとかじゃなく、単純に見せ方のうまさやブランディングが初めからすごいあるわけなんですね。

例えばですが、そういう業界からこのビール業界に新規参入してきたところがあったとして、もちろん味や品質の部分ではまだ手探りの状況で美味いわけではないかもしれません。でもパッケージのセンスやブランディングは初めから心配がなく、クラフトビールを飲んだことがない人が手にとる要因のひとつとしてやはりエチケット買いがあると思うのですが、それは意外と磨き用のない方面に思うんです。
ただブルワリーを立ち上げた以上は向上していくのがある種当たり前ですし、そうあらなきゃいけないと思いますので後々味の評価をあげていくことになる気がします。だって見せ方にこだわる人達は自分たちの造るものが美味しくないとなるとそんなことは許せないはずですから。中身のない空っぽなものを売りつけるのはブランディングとかではなくてただの詐欺だと思ってます。自分たちのやりたいことをしていて、それがそんな風に見えちゃうことは堪えられないでしょう。

と、ちょっと脱線しちゃいましたが、掛川ファームブルーイングさんは各人がそれぞれのスキルをいかんなく発揮している最高の例の一つだと思いました。

それぞれ得意分野があると思いますが、何にどれだけ時間を使ったか、というところでの長所の伸ばし方を「ビールを造ること」だけに充てている人しかいないのは危うくもあると思います。それは素晴らしく職人的でかっこいい側面ももちろんあるので否定ではありません。
どっかの漫画家さんかアニメーターさんだったかが、研究とか座学として得たものをリアルに応用することは意外と難しい的なことを言っていたように思います。もはや何も言ってないに等しい引用ですみませんが。
要するに実学的な取得に勝るものはないという感覚ですね。
自分はビールだけじゃなくて他のお酒、そして他のジャンルにも精通している人がやっていることやものが好きなんだと思います。かっこよく感じるのはそういう方向性のものなんだと。

掛川ファームブルーイングさんのチームワークを見ていてそのそれぞれのバランスの良さに、+秀でたところの掛け合わせの絶妙さに「こりゃやられた!」となったことを今でも覚えています。

そして高宮さんの存在は、ビアセラーサッポロでいうところの私のポジションに近いわけでして、果たして自分にこのホスピタリティはあるのだろうか?と少し焦った記憶もありますね。

札幌のクラフトビールシーンも賑わいを見せていますが、圧倒的に醸造所の数が少ないと思いませんか?ビアバーはあれど醸造所が少ない。
この札幌という土地に、中心部にそれができたとして、それが掛川ファームブルーイングみたくいろんなことに目を向けてきた・向けている人たちが関わったとしたら、きっとすごいセンセーショナルなブルワリーになると思います。

私はそれを静岡で見てきました。そして高宮さんという方と会って、それは自分たちでも踏み込んでいかなきゃいけない領域だと感じたのでした。

ではその次の日の沼津再訪リパブリューさん編は別の機会に。また。

2020/02/21/Fri
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能動的エポックメイキング

どうもファルコンこと森岡です。
昨日お店を長く続けることに関して長々と記しました。
今こうして自分たちやお店があるのも人のおかげだなぁと思うことがつくづく多くなりました。

そうなる努力をしてきたから、あるいはそういう人たちだからじゃない?というありがたいことを言っていただいたりもするのですが、私は少し違うことを考えてしまいます。

このあいだ鎌倉からゲストを迎えておこなったイベントで聞けたことが、ここにきてしみじみと染み渡ってきています。
それはブルワリーの話ではなく、ワイナリーの話をしていた際に飛び交ったやりとりの中にありました。

たくさんの仕込みが可能なビールと違って、年に1回の仕込みしかないワイン造りは相当な気合が入るのでは?という疑問に対して、「ワインを造ることは土地を選んでブドウを植えて育てることまでなんだよ」というハッとさせる一種の答えが飛び出しました。
もっと言うとその土地を選ぶことまでしか自分たちの意思が介在する余地がないと。
天の恵み、大地の恵みによるところが大きくて、自分たちの気合は時に空回りしてしまうみたいです。

私たちが5年前に電車通り沿いのこの場所にお店を構えることになったとき、明白な理由があってこの場所を選びました。
それは当時の私には及びもつかなかった発想のもと構想が練られていたわけですが。
私を誘ってくれたオーナーの青木は、倉庫機能を持った広さであること・雪の多い地域において優先的に除雪が行われるであろう市電通りの路面・それにより契約できる格安運送会社の存在・市内の飲食店さんに配達ができるようにある程度市内全域を狙える場所、という部分に基準を置きこの場所を選びました。

周りになにがあるのか、という部分はあまり気にしませんでした。
しいていうなら病院が多いので災害時には電力の復興がいち早く見込めること。冷蔵庫を保有しているためにそれは重要でした。つくづくこのお店はビールファーストにできていて、まず冷蔵室が窓を遮り店内に日の光が入りません。更に蛍光灯ではなくLEDなのでビールの劣化からできるだけ遠ざけるつくりをしているんです。

そういった意味からビールの倉庫「ビアセラー」という名前がつくことになりました。

私たちがいわゆるエポックメイキングをすることができたんだとしたら、今いろいろとイベントなど取り組んでいることよりも、口先だけでなくクラフトビールの本当の意味での普及を目指してこの場所にビアセラーサッポロという場所を生みだしたことだと思っています。

このお店による能動的エポックメイキングはそれにつきると思ってます。だからそのワインを造ることの発想・考え方を聞いたときじんわりと馴染んでいく言葉に感じたんです。

そうなると今の我々を動かしているものは何か?今できていることの感謝はどこに向いているのか?
ほかならぬお客さん、ひいてはこの札幌にいる人たち、ご近所さん、観光で来てくれる人たちによって我々は突き動かされているのではないかと。それらすべての人たちに感謝をしています。

正直なところ若い時はそんなこと微塵も思ってませんでした。口先だけで感謝を伝えていましたし、うわべだけだったように思います。

例えば事あるごとに集大成として挙げる札幌とポートランドの姉妹都市提携60周年記念ビール企画や、大丸百貨店にできた2号店の存在、誘っていただける数々のイベントなど、それらは私たちの独力では決してなく、受動的エポックメイキングだと思っています。エポックメイキングとまでいうと大げさですかね。

でも決して流されて今を生きているわけではありませんから。そこは安心してくださいね。私も常に最高値を更新しながら、好奇心の向くままに、成長していくための努力は怠らないよう頑張りますし頑張っています。

言うことが毎回変わる人って信用できないかもしれませんが、好きなビールなんですか?って聞かれて毎回新しいものに更新されている人って例外だと思ってます。よくよく考えたら意外と信用できますよね。知らないものを常に試している中で最上のものを見出しているはずですから。その上で揺るぎない№1があるもよし。更新している人が最上ということでは決してないです。

ショーペンハウアーの言葉でこんなものがあります。
「誰もが自分自身の視野の限界を世界の限界だと思い込んでいる」

私はこの言葉の通りでした。でもそれに気付いても未だにそうでもあります。ただ少し、こうしてこのビアセラーサッポロという場所にいることでその世界の限界は拡がり続けているように感じてます。

マジ感謝

(どうでしょう最後の言葉で全部台無しになってますでしょうか。ショーペンハウアーを出した後にマジ感謝って言葉のインパクトはすごいですよね。言葉ってすごい。ではまた)

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